―――今日発売の週刊誌より  
 『独占スクープ! 
あの人気女優に新恋人!
俳優志望の年下フリーターと同棲中!?」
週刊誌に遅れをとってしまった!
「急いで取材に行ってきます!」
「あ、出て来た出て来た!
すみませ~ん、プチテレビです。」
「あの週刊誌に書かれていたことは
本当ですか?
彼とは同棲してるんですか?」
「彼とはいいお付き合いを
させていただいておりますが、
同棲はしていません。
すいません、
これ以上カメラ撮らないでください・・・」
「あ、彼の方が出て来た!すみませ~ん、
取材お願いします~。彼女とは
いつからのお付き合いなんですか?同棲は
していないと彼女は否定してましたが、
本当のところどうなんですか?」
「うわ、照明まぶしいなぁ・・・。
カメラ撮らないでください。
でもせっかくこうして取材に
来られたので、話します。」
「え~、彼女との出会いは4ヶ月くらい前にオレのバイト先の居酒屋にたまたま彼女がスタッフと来てっすね・・・。 オレの『はい、喜んで~』の声がイカしてるって猛烈にアピールしてきたんっすよ。 でもまぁ、相手は女優すからねぇ・・・俺も初めはおちょくられてるんだろうと 思ってたんっすけどね、携帯のアドレス訊かれて教えたらその日から毎朝毎昼毎夕、 メールが来るんすよ、『会いたい』だのなんだの・・・ハハハ!それでなんとなく付き合い出したんっすよ。ちょっと今でも信じられないっすけどね。 あ、俳優志望って週刊誌には書いてましたけど、それ舘ぴろしに憧れて小学生の時に思ってただけで、今は俳優は
さすがに目指してないっすよ・・・ハハハ! それとついこの間っすけど就職決まったんで、もうフリーターじゃないっす。 あと同棲はしてますよ。初給料がまだなんで今はヒモ状態ですけどね・・・ハハハ! 男として情けないっすけど、それでもいいから一緒にいてって 彼女が言うんっすよ・・・ハハハハハ!」
「まぁ、長く話しちゃいましたが、
オレの心(ハート)は彼女への愛で
メラメラに燃えてます!」
うるさい・・・  「消火」
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