「ダンナ、良い家の相がで出てるよ。
もっと詳しく占ってあげよう」
…ちょっと胡散臭い気は・・・した。
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「よし、こんな家住んでられっか!
家を買うぞ!」
…父ちゃんは乗り気になった。
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ナイスなタイミングで
不動産屋が声をかけてきた。
「ダンナ、良い家ありまっせ!」
…ちょっと悪徳な感じが気には・・・なった。
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「ヨシオ、家は70年ローンにしたよ!」
…自動的にボクの代まで 返済せねばならない・・・
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「すまないねぇ、ヨシオ・・・」
・・・母さんも苦労の人だ。
マッチ箱の内職だけではと、 彼岸用造花の内職も始めた。
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これが今までのボクの家。
山盛りの味噌に似ていると、
友達には「MISO HOUSE」と言われ バカにされている。
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斜面に建っているので、 床に置いたビー玉は転がり放題。
床に背もたれて生活している具合だ。
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