♪ぼうや~よい子だ寝んねしな~ 『まんがニッポン昔話』
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むかしむかしあるところに、 心優しい少年と少女のデュオがおったそうな。
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ある日ふたりが巡業で出かける途中、 たいそう腹をすかせた男に会ったそうな。
「どうぞこれをお食べください」 そうしておやつをあげると、
男はみるみる元気になった。
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「ありがとごじゃマシタ。
このゴオンは、しょうがいワスレませんネ。
ワタシは、あななたちのおやくに
たちたいデスネ!」
男は慣れない日本語でそう言ったそうな。
男は昔の記憶をなくしていた。
腹がすきすぎておったのだろう・・・。
名前を聞いても「ワカリマセン」と
言うばかりだったそうな。
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男はふたりの為に、とてもよく働いた。
特にボーリングの腕は確かで、
大会に出場しては
賞金を稼いで帰ってきた。
「じかいのタイカイのために、
ちょとカラダをきたえてキマスネ。
ゼッタイになかをのぞいたり
しないでほしいですネ!」
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そう言って男は毎晩、
葉っぱの奥に隠れて行ったそうな。
「フーはっはっは!イチ・ニ・サン!
ヒーフー、ハッハッハ!」
葉っぱの奥からは
男の鍛えている声が漏れ、
響き渡っておったそうな。
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一体、あの男はこの中で
何をそんなに鍛えているんだろう?」
「見るなと言われているけれど・・
・この気合の入った漏れてくる声、
気になるわ・・・まるで出産よ。
ちょっと覗いてみましょうか?」
ふたりがこっそり覗いてみると・・・
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